Biography

背景

ka na 2004,4,6 山梨県在住

写真を撮り始めたきっかけは、父親のデジタル一眼レフカメラを譲り受けたこと、父親の一眼レフで日常を覗き見ると何気ない見慣れた風景がさりげない光やフラッシュの 加減でまるで映画のワンシーンのように非現実的な世界に見える。
次第に強くこだわるようになっていったのは、ふとした時に全く違ったものに見えてしまう、刹那の質感をとらえること。
幼い頃からこだわりが強い性格だった、しっくり来ない・納得がいかないことを数え出したら本当に
自分で縛った縄で苦しくなる。ただ折り合いがつかない日々を生きながらも写真だけは撮り続けていた。

そんなある時、ずっと付き合ってきた自分の性質に「自閉症スペクトラム」という名前が与えられた。
知った際「不安・落胆」ではなく、不思議と力が抜けていくような感覚があった。自分というものの「色・形」がくっきりと見えてきた。

それからより写真を撮ることに没頭していった。シチュエーションや角度、時間によって表情を変える光をとらえることに、、。
制作には妥協を許さず、納得のいかない作品は削除してしまう。